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Flickr.comの力
改めてFlickr.comのパワーを見直している。例えば「Child」で検索すると

「少年労働」
「現代の聖母子像」
「古写真の子供たち」
「ギザ地区でのテロ」
「小児医療の現場」

など、通常はマスメディアによって情報編集されたパッケージでしか体験できないような出来事や映像にダイレクトにぶちあたる。

それだけ心理的なショックも大きいが、それはそれで現実なのだから仕方がない。日本にいる限りは、デジカメの普及とかフィルムカメラの衰退というのは、製造業およびサービス業に於ける地殻変動として捉えられる面が大きいのだけど、こうして距離や時間を越えて生のイメージにアクセスできるということを目の当たりにすると、もはやデジタルイメージの世界は我々のカルチャーそのものを塗り替えるところまできていることに気づかされる。


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2000年2月23日
勝手に私淑している松岡正剛先生の千夜千冊がついに5月22日(1144夜)に完結した。
2000年2月2月23日に第一夜がはじまってから足掛け6年という長い期間にわたって連載された前代未聞の連載が、ようやく終わった・・と、思いきや6月6日から装いも新たに新編がスタートする。

これはもう終わりの無い旅なのでしょう(それぞれ1144夜までが放埓篇、1145夜からが遊蕩篇と題されている)。

それにしても、この「千夜千冊」はブログという概念や道具が、国内に輸入されるずっと前から、すでに「一人ブロゴスフィア」を創出してしまうようなプロジェクトだったし、ここまでの言説空間を個人で想像してしまった例は他に無いのでは?と、思う。と、同時に「ほぼ日」と同じく、ある「確信」を継続的に維持し続けることの凄さというものを改めて感じる。

実際、自分でも何か調べ物をするときにグーグル経由で千夜千冊にリーチすることは多いし、そこでは単に客観的な情報を確認するというよりは、ある事柄や人物についての「接し方」や「読み解き方」を、断片的とはいえ、学んでいるように思う。感覚としては「書評の集大成」をハブにした情報参照ネットワークにアクセスしているという感覚なのだが、それが機械的にではなく、松岡さんという個人の「手の力」を核にして動いているということがなんだか凄い。
7月には展覧会を控え、10月には本として新たに登場する「千夜千冊」。まだまだこの先にも拡がっていく脈動のようなものを感じる。
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1988年6月6日
1998年6月6日というのは糸井重里氏の「ほぼ日刊イトイ新聞」が始まった日。なのですが、私自身が「辰奈1905」というデジタルコミックスのウェブ連載を始めた日でもあります(同列に並べるなよ!と言われそうですが..)。

当時はジャストシステムを退職し、在職時に手がけていた2本のデジタルコミックス(会社都合で差し止められた作品)をどのように世に出そうか四苦八苦していた頃で、自宅のマックでちまちまページ制作していたことを覚えています。

その後、その内の1本はパルコ主催のアーバナートファイナルの大賞を受賞し、展覧会という発表の機会を獲得し、もう一本は無事、書籍として刊行されました。

それで、じゃあそのプロジェクトは成功したのか?と、いうと決してそんなことは無く、当初考えていたことやなんとか実現したいと思っていたことの本当に一部しか実現できていません。

でも、少なくともあの時点で、挫けずに発表の機会を持ったことは無駄では無かったですし、その取り組みを通じて学んだことは、ただガックリ来て何もやらなかった場合と比べれば、格段に多かったと思います。

でも、今「ほぼ日」で試されているいろんなプロジェクトを観ていると、改めて「継続は力」という言い古された言葉がとてもリアルに感じられます。
幾らスタート時点にいいアイデアやいいスピリットがあったとしても、それをちゃんと継続可能な形で世に問い続けていくことは並大抵じゃありません。

そこをやせ細らせず、しかも着実にファンを増やしながら、自らのクリエーティブを形にしていっている「ほぼ日」から学べることは、本当に沢山あるなあと思いました。

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スプーシンドローム@mixi
自分としてもまだまだロジックを組み立て切れていないロングノーズ現象ですが、まさにその対極と言っても良い「ショートノーズ」なコンテンツが「破壊神スプー(他に凶悪スプーとかクリーチャースプーとか色々な呼称あり)」です。

mixiにも、そのスプー創作コミュがあります。「第17使徒 スプー襲来」という名称の数ある「スプー関連コミュ」中でも創作色が強く、非常に求心力の高いコミュニティは、ちょうど一ヶ月前の5月6日に開設されたばかりにも関わらず、会員数4176人という異例の成長を遂げています。また、「スプー写真館」というオリジナル画像を競うスレッドは、現時点で投稿数139という目覚しい伸張振りです。

この「しょうこお姉さんのスプー」は決してmixiから始まったトレンドではありませんが、会員数300万人超とはいえmixiのコミュとしては特筆できる伸びであり、その活発なやり取り、しかもそのメインスレッドの大半がただの会話ではなく自作画像の応酬であるという特異さも含めてかなり面白い現象だと思います。

YouTubeで爆発的に広まったこのスプー現象はCNET読者ブログでも以前一部取り上げたのですが、今後の展開が非常に楽しみです。はてなブックマークで観察をしていても、新ネタ、新解釈が数多く繰り出されており、ネットの集団的創作事例としては質・量ともに群を抜いているように思います。しょうこおねえさんの「傑作」への畏怖の念が、全ての創作のコアにあるように感じています。

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Google News Optimization !?
CNET読者ブログの記事を更新しながら、同時にGoogleNewsの掲載状況をウォッチしている。

かなり更新頻度が高く、しかもブログ内の画像を縮小して一覧にサムネイル表示するなど、サービスとしてとても気が利いていると思う。キーワードとの相関性とか、他メディアとの優先順位とかもう少し掘り下げてみると面白いかも知れない。

通常のSEMだと、これだけ短時間にしかも効率よく上位表示されることがないので(現時点での周囲の評価では)そのメリットが見えにくいといわれるCNET読者ブログのベネフィットと言えるかもしれない。


ちなみに「石原東京都知事がカルティエ現代美術財団を叱る!?」の記事は、僕の記事以外では「赤旗」が少しだけ(しかも仏リベラシオンの簡単な要約)取り上げていました。

石原都知事の日ごろの行状からして、(もう慣れてしまって)もはや誰も驚かないという点と話題が現代芸術というマイナーなネタだったせいもあって話題にはなりにくいようですね。

果たしてフランスでの反応はどうなんでしょうね?また、あのナショナリストのぶち切れ都知事が愚にも付かないことを..程度の反応なのかも知れません。


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「アート資本主義」が GoogleNews にランクイン。
CNETのブログを開始してほぼ2週間。割とマメに更新している。
なんだか作品作りよりもついつい没頭しているのが本末転倒だけど。

でも、たまたま試験的にグーグルニュースで検索してみると・・「アート」で引くとなんとランキング2位!「コンテンポラリー」や「コンテンポラリーアート」だと堂々1位!実は戦略的にも実利的にもリターンはゼロ(笑)なのですが、とりあえずCNETブログ凄い!2週間のキャッシュだけで、ここまでランクが上がるのは大したものです。いや、それともRANKとは違う評価なのかな?

アート資本主義
http://rblog-biz.japan.cnet.com/takahito/

追記:ふむふむ・・と思って最新の「石原東京都知事がカルティエ現代美術財団を叱る」の記事を投稿後チェックすると4時間以内というのに早速掲載されていた。CNETがニュース収集先メディアとしてレジストされている強みなのでしょうね。
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PingMag 最近気が付いた!
先ほどの記事の補足を若干・・。

ホットワイアードがもたらしたような知的興奮をもたらしてくれるウェブ上のメディアとして、最近その存在に気が付いた「PingMag」がある。

これは渋谷区神泉町にあるIMG SRC社が提供しているウェブマガジンで、実のところ編集スタンスや更新体制など、全く知らない。広告も挿入されていないので営業方針やビジネスモデルも分からない。
ただ、偶然ミクシーの書き込みで知ってからちょくちょくチェックする度に雑誌やネットのブラウズを通じてはキャッチできなかったイベントやアーティスト、クリエーションなどを知る機会がとても多く、とてもエンジョイしている。

さっきの投稿でイメージしたのはウェブ2.0そのままの切り取り方で恐縮なのですが、経営2.0、会社2.0、社長2.0、市場2.0、芸術2.0、音楽2.0、文学2.0、アニメ2.0、科学2.0、大学2.0のような切り口、まさにネットスケープIPO前後にワイアードが発進・発信していたようなメッセージ(実際ワイアードの守備範囲は広かった!)。
それらを独自の取材スタイル、編集スタイル、グラフィック、発信スタイルなど含めて内包したようなメディアのイメージなのですが、PingMagはクリエーティブ、デザイン寄りとは言え、そのイメージ(今は僕の妄想に過ぎません)に最も近いスタイルを有していると感じています。


何も無いものを元に語るのはなんだか雲を掴むような話ですが、ワイアード日本版創刊時の喧騒とドキドキを記憶している関係者の方なら少し分かっていただけるかもしれません。


IMGSRC社
http://www.imgsrc.co.jp/

PINGMAG
http://www.pingmag.jp/J/

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「ホットワイアード更新停止」を考える。
Hotwired Japanの更新についてのお知らせ
http://hotwired.goo.ne.jp/info/info060329.html

今頃かよ!と、突っ込まれそうですが「ホットワイアード」が更新停止していた。アナログの雑誌だと「休刊(でも、ほとんどは事実上廃刊)」に相当する状態ではないかと思います。

割とこういった媒体の裏情報は入ってくるほうで、しかもホットワイアードは愛読紙、いや愛読メディアなので、もう少し何か分かっていても良さそうなのですが、実際周辺情報はまるで無し。日本版ワイアードのデビュー時点からの愛読者としてはかなり残念です、という月並みな感想しか述べられません。


少なくとも今ネット生態系を中心にして政治や経済や文化がどう回転していっているのか?は、とても世間的に関心を持たれている分野だと思いますし、それをただの速報メディアだけでなく、読み応えのある取材記事として享受できるとすればそれなりに付加価値があるように思うのですが。
ただ、それを電子的かどうか?(今ならデジタルがデフォルト?)双方向的かどうか?(双方向とする考え方がデフォルト?)有料媒体かどうか?(広告媒体=無料提供がデフォルト?)といった当たり前の前提条件抜きに再度検討してみる価値はあるのではないでしょうか?

それともワイアード的なネットカルチャーを軸足にしたジャーナル自体が、スタンスとしてはもう古色蒼然なのでしょうか?日本のカルチャー雑誌は、「音楽」「映画」「文学」「ファッション」「食」「グッズ」「建築」などいろいろな分野を軸にして成立してきましたが、「経済」と「デジタルまたはネット」という切り口ではなかなかうまく立ち上がっていません。


それは国民性?編集者層の資質の偏り?消費者の嗜好性の偏り?など様々な検討の切り口がありそうですが、僕自身は興味がありますし、知的好奇心をくすぐられる関心分野であり続けています。

例えば素晴らしいアルファブロガー達の記事を読みながら一方で、それらを束ねて動向を推し量るようなメタブログ的なメディアがあってもいいのでは?などと考えます。

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ガッシュベルのトレカに新しいウェブサービスの芽を読む!
この間の日曜日に息子と秋葉原に出掛けてきた。目的は「ガッシュベル」のデッキを完成させること。息子は「ウマゴン」デッキ。私は「キャンチョメ」デッキ。..って言ってもご存じない方にはチンプンカンプンですよね(笑)。

で、一山幾らで売っているカードの束にも目当てのカードがあったりレアでもかなり安価に売られているのがあったりしてほぼ目的を達成。でも、これって凄いツールなんだよね〜。今更だけど、

★魔本をめくり
★魔物とパートナーを送り込み
★呪文をとなえ術を繰り出し
★登場人物にまつわるイベントを発生

..って、そもそもトレカのシステムが基本そうなんだけど、要は、

★物語の世界観を背景に
★シナリオを再現しながら
★その都度毎のバリエーションを
★お互いの相互作用を通じて
★リアルタイムに作っていく

物語の再生装置なんですよね。バトルとかトレーディングの要素がクローズアップされる余り忘れられがちだけど、相互に構築していく物語ツールとしてのフレキシビリティたるや..

..って言うか、既に集めるだけでもかなり充足しているんですけどネ(笑)。

「極上のぶり」とか
「袋叩きだと!?」とか、

ガッシュの世界を知らない人には全く意味のない物語コードが絶妙にツボを....ツボを突いているのです。
嗚呼..バルカン300とモモン(エロザル)欲しい。..意味不明?ですよね。


ジブンのソフトウェア系のキャリアが「物語OS開発」案件だったので、こういう仕掛けに触れるとドーパミンが出まくります。
子供は、こういう「交換」と「競争」を通じて敏感に物語のマーケットに没入していきます。それはいわゆる外部ネットワーク性という、見えないネットワークへの参戦だったりもする訳です。


ウェブサービスの新しい芽は意外とこういうところに潜んでいるかも知れませんよ。

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ゴキゲンを創造する中くらいのメディア。
人が何かのきっかけで「あぁ、しあわせだなぁ」..と、感じる仕組みには、恐らく記憶のメカニズムというのが大きく作用していると思うのですが(幸福感を誘発する記憶の断片がネットワークされているのでは?)、最近そういう感覚を味わう機会が増えている。

「春だしな(笑)」
..っていうのも当然あるだろうし(春っておめでたいことや晴れがましいことが多いですよね!)

「無理せず全力を出すこつ」
..みたいな力の配分が、なんだかちょっぴり分かってきたような気もしたり。

「意外と身近に理想(的な状態に接近できるとっかかり)が埋もれている」
..って感じの処世術に気が付いた..いや、あきらめとかそういう事ではなく、「理想」というものの捉え方、考え方がシフトした気がする。


..なんでそんなことを書いたのかというと久しぶりに見た「ほぼ日刊イトイ新聞」にちょっと胸がときめいたから。そもそもは「おいでよどうぶつの森」を買ったこともあり、数ヶ月ぶりに「ほぼ日」を訪れたのですが、すると看板の文句(いわゆるキャッチ)が「ゴキゲンを創造する中くらいのメディア。」になっていたんですよ。

「ゴキゲン」

「中くらい」

も、なかなかいい言葉だと思う。

98年からほぼ同じスタイルでえんえん続いている「ほぼ日」は、メディアとしてのスタンスもスタイルも、いまだにほぼ変わらないまま今に至っている。で、この独特の「信頼感」とか「安心感」は何だろう?って思った。

「クリエーティブがイニシアティブをとるメディア」というのは、そもそも広告業界の知見があまりない自分には、その問題意識も含めて余りピンと来ない。
けど、このこだわりはある種のテコとしていまだに「ほぼ日」のテンションとかベクトルを支え続けているような気がする。

少なくとも、まず自分たちの問題意識やこだわりを掘り下げるところから始まっているメディアって強い。そこには他律ではなく自律があるから。

あと、いまさらのように「中くらい」って言うところがなるほどだ。

なんだか糸井さんと心を通い合わせているような、熱の感じ取れるサイズはもしかすると(今のような)「中くらい」がちょうど良いサイズなのかも知れない。


そう言えば..

最新号の美術手帖で読んだ八谷さんのインタビューにも少し似通った独特の矜持とか、持続する意志のようなものを感じた。

決して、迷さとか意固地さではなくしかも必ずしも言語化されていなかったりするような気がするんだけど、例えば自転車で旅に出てもついついコースの取り方とか、走るペースとか、止まる場所とかどうしても出てしまう独特の「らしさ」があるじゃないですか?

仕事でも、ある程度継続してやっているとそういう軌跡みたいなのが浮き上がってきますよね。そういう軌跡が持っている固性って、個の持つ特性でもありながら、同時に世間とのやりとりの成果、結果でもあるからどうしても嘘がなくなるし味が出る。

何かを手がけて5年後に、その辿った軌跡自体が味のある状態って魅力あるなあ。

そうなりたいなぁ。


今日から新シーズン。新入社員の皆さんが心ときめかせながら社会人生活をスタートする門出の日ですね。言われ尽くした言葉ですけど「継続は力哉」ですよ。

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