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YouTubeはテレビではない。
CNET JAPAN読者ブログにも書いた(「デヴィッドボウイ・プラットフォームは可能なのか?」)のですが、YouTube体験がもたらすメディア試聴態度というのは非常に独特のものがありますね。簡単に言うと「参照可能性」ということでしょうか?

実際YouTubeを知った直後に思ったことは、ただ単に「ネットでユニークな映像にいち早くリーチできる」というポイントが主で、それ以上の体験性は印象に残りませんでした(スプーの祭り上げの時も、その速度と広がりには驚異しましたが、これでここまで映像体験が塗り変わるとは思わなかったのです)。

1)ユーザー創造型
2)ユーザー共有型
3)オンデマンド

簡単にまとめてしまうと、(1)=CGM,(2)=マッシュアップということであり、(3)はデジタルメディアとしては本来そういうものだと言ってしまっても良い特性の様な気もするので、これらの3点だけだとYouTubeならではのユニークさは余り伝わりません。

ではなくて、(4)参照可能性ということで言うと、
・タグ
・チャネル
・コミュニティ
などで縦横にグルーピングされていること、つまり(2)が実現したことの結果として、意味のネットワークが張り巡らされているということ。それが、WikiやBlog、SNSなどとの自然な参照関係を形成しているので、「ジミーヘンドリックスと共演したギタリスト」とか、「デビッドボウイの時代ごとのファッション」とか、そういった「意味」の相互参照を行いながら意識的に映像を見直すような、そんな見方が非常に迅速かつ円滑に出来るのですね。

これは、かつての視聴覚教育のような考え方がイメージしていた映像の使われ方、理想的なリテラシーのように思うのですが現在のような回線速度、端末のキャパシティ、ネット上のアーカイブやそのインターフェイスなど多層的な環境の熟成(そしてそれらインフラを支えるエコノミー)が積み重なって実現されたYouTubeの体験性を通じてようやく当たり前に使いこなせるレベルに到達したように思います。

正直、ここまで映像を空間的+時間的広がりと奥行きの中で体験できることのインパクトを感じた事が無かったので(たまたま徹夜をしながら70年代ロックをプレイバックしていたら、そのついでに、WikiとかBlogを参照しつつ観ると言う楽しみに目覚めてしまった)、なかなか驚きだったのですが、考えてみれば僕の息子(9歳)は既にポケモンの攻略法について、

1)Googleで検索
2)Wikiで調査
3)YouTubeで把握

みたいな方法で攻略しているので(父親の支援を受けながらですが)、こちらが改めてその使用方法を概念的にレクチャーする前に、“体験的に”理解し活用しているのですね。
そう考えるとYouTube以降の映像リテラシーというのは「テレビ局が電波によってシャワーし、それが番組表というプログラムによって全国一律の時間軸で聴取されていた」時代の映像体験からは全く異なるものになると言えるでしょう。それはきっと映像及び放送を巡るエコノミー。つまり、電波と広告を巡るパワーバランスをまるごと書き換えるだろうと思わざるを得ません。
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